一言で盗聴器と言っても、様々な種類があります。

ここでは、主なモノ、気をつけなくてはいけないモノを、以下のように大きく分けてみます。

室内盗聴

コンセント周り

おそらく、この盗聴器が最も多いんではないでしょうか?
電力はコンセントから供給されるので、一度設置されれば外されない限り、未来永劫盗聴器として機能するので。
このタイプは大きく分けて、コンセントの中に埋め込むタイプと、二股コンセントや延長タップの様な偽装型に別れます。
前者は設置に手間はかかるものの、見えない所なので、気がつきにくいです
後者は、家の人間が知らずに設置(挿し込む)してしまうこともありますが、日頃から注意していれば防ぐことは可能です。。

電池式

こちらは電力を他から供給する必要がないので、声が届く所であればどこにでも設置(置く)ことができます。
ただし、電池の寿命は2週間から2ヶ月。
使い捨てか、電池交換のために出入り自由な身内などに限られます。

録音式

これは近年、文春砲やフライデーなどで頻繁に出てくる、盗聴というより、正確には「隠し録音」と呼ばれるもの。
犯人のいない所で上記の盗聴と同じ様に使うためには、回収作業が必要なのと、回収後にしか聞けない(回収前に見つかったら聞くことはできない)ので、かなり使用は限定されます。
このタイプは一切電波を出さないので、盗聴発見業者でも、目視で探す努力は出来ますが、100%見つけられる!というのは不可能です。

初めて部屋に入る業者よりはそこに住んでいる依頼者の方が見つけやすいかもしれません。

ただ、近年では、いろいろな形の偽装タイプの物も出回っているので、部屋内にむやみに他人を入れない方が無難かもしれません。

電話盗聴

固定電話

電話機、電話ケーブル、交換機などの設備に電話用の盗聴器を接続して盗聴するもの。通話状態でなければ盗聴はできません。
また、アナログ信号(従来の回線)でなければ盗聴できないので、ISDN(INS)、光回線では盗聴できず、独自の信号を使っているビジネスフォン回線上も盗聴はできません。
さらに、近年は自宅に固定電話を持たず、携帯電話・スマホを用いてる方も多く、固定電話での盗聴は年々減少していると予想できます。

携帯電話

皆さんが携帯電話(スマホを含む)の盗聴として心配される方法としては、「携帯電話の中に盗聴器を仕掛けられる」、と携帯電話でのやり取りの電波を盗み取られる」に分かれると思います。
前者については、通常市販されている携帯電話は小さくするために、盗聴器を入れ込めるだけのスペースはありません。断言できます、100%不可能です。
後者については、携帯電話に使われる電波はデジタル信号であり、遠い昔ならいざ知らず、今は複雑な暗号処理によって、解読(音声に戻す)は不可能と考えて、まず間違いないでしょう。
と言っても、スマホについては、監視アプリというのを不正にインストールされてしまうと、第三者から遠隔で操作され、スマホ周囲の音声を盗聴されることも考えられます。

最近の動向をブログでも取り上げているので、一度読まれてはいかがでしょう?

見つけにくい盗聴器

周波数改変

 通常、一般的な盗聴器の場合、特定の周波数が使われている場合が多く、今は販売されていないモノも含め、高々20種類程度です。
だいたい、この周波数だけ調べれば、ある程度の確率で、盗聴器は見つけられます。
レベルの低い盗聴発見業者や、探偵さんや何でも屋さんの様に片手間に副業で調査されてる業者さんも、この限られた周波数をメモリースキャンして、調査終了、としている所がほとんどではないでしょうか?
しかしながら、このような調査では見つけられない場合もあります。
そうです、このメモリーした周波数以外の盗聴器です。
周波数が変わる要因としては、以下のふたつが考えられます。

  1. 経年による狂い
  2. 改造型

いずれにしても、販売されている周波数だけでなく、細かい周波数ステップで一つ一つ受信していかないと見逃されてしまいます。

音声感知式

静かな環境ではスイッチがoffになっていて、何らかの音がある時だけスイッチが入り、音声電波を送信するモノで、かなり古くからありました。
これも、レベルの低い発見業車だと、知らずに静かなところで調査して、見つからなくて終了となることがあるので注意が必要です。

スクランブル式

上述の様な盗聴器は、電波を受信さえ出来れば、音声によって盗聴器があることが確認(受信機から部屋内の音と同じ音が流れてくる)できますが、こちらの方式はそう簡単にはいきません。
というのも、このスクランブル式の電波は、1秒間に20波ほどの周波数が入れ替わり、専用の受信機でないと音声を聞くことが出来ないからです。
こちらは、音声確認以外の方法で電波の有無を確認し、盗聴器を探していくしかありません。
これはある程度高価(6万円以上)な発見器でも反応することはなく、発見業者でも、その方法を知らないと見つけることが出来ません。

リモートon/off式

前述の「音声感知式」を同様、付与ウオなtokiは電波を発しない盗聴器です。
こちらは自動ではなく、聞いてる側が聞きたい時だけ手元の専用受信機でスイッチを入れる方式です。
目視で、家の中の物を全てひっくり返すなら別ですが、電波を頼りに発見する方法では、電波が出ていない時は見つけることが出来ません。
何らかの方法で、強制的にスイッチを入れるなどの特別な方法が必要です。

デジタル電波

こちらは、近年、何かと発見業者が騒ぎ立てている盗聴器です。
主に以下の3つに分かれます。

  1. 自動着信機能のついた携帯電話(ガラケー)に接続し、外部からその電話にかけて室内の音声を聞く
  2. デジタル波を発する盗聴器を隠し、直接その電波を受信し盗聴する
  3. >WiFI電波を利用し、インターネットを通じて部屋内の音声を聞く

1.については携帯電話自体が(田の盗聴器と比べ)大きく、見つけられやすいこともあり、近年では少なくなっています。
2.は市販されているのを見たことがないのですが、あるとしても、電波は相遠くには飛ばないので、使用は限定的になります。
3.については、被害者宅の無線ルーターを使用することになるので、その辺の設定など、ちょっと敷居が高かったのですが、近年では、随分簡単になってきたので、注意が必要です。

いずれにしても、デジタル波は、受信できても音声確認が出来ないので(盗聴器の電波なのか相でないのかの判断が出来ない)、場所を突き止めて電波の発生源が盗聴器なのか、別の何かなのかを判断することが必要です。

他用途の音声送信

こちらは、本来盗聴器として販売している物ではなく、他の用途で部屋内の音声を聞ける物の電波を受信して、聞く物。
一例としては、以前あった「赤ちゃんモニター」。赤ちゃんから離れなければならない時(自宅が自営で商店などやっている場合など)、離れていても赤ちゃんが泣けば、その声を聞くことが出来るというもの。
ちなみに、この赤ちゃんモニターのスイッチをつけっぱなしにしている常置あの電波を夜な夜な拾って歩く趣味の人もいたそうです。


簡単に一般的な盗聴器、特殊な盗聴器の解説をして参りました。

この他にも考えられる盗聴器などありますが、非現実的な物や、盗聴を助長するおそれのある物もあるので、この辺にしておきますが、ここに書かれた盗聴器についての知識があるだけでも、ある程度の対策は出来るのではないでしょうか?