インターネット上の情報は鵜呑みにするな!

ちょっと、上から目線で申し訳ございません。
 
10年前と比べると、最近、お客様のお持ちの知識に大きな変化が見られます。
「・・のような事は出来るんでしょうか?」と言う問いに「それは不可能です」とお答えすると
「インターネットに書いてあった!」という言葉が頻繁に・・・・・・・


 
明らかに間違った情報・知識なのですが、インターネットに書いてあるんだから、そちらが正しい
とおっしゃる方もいらっしゃいます。
 
例えば、他人の考えてることを盗聴する「思考盗聴」
外から、壁を通して、中の人を覗く「透視カメラ」
 
これは、ちょっと極端な場合ですが、
ちょっと科学の知識があれば、荒唐無稽だとわかるはずなのです。
ただ、盗聴されてるかも、というある種、追い詰められた状況にある場合は、
冷静に、と言われても難しいかもしれません。
 
 
さらに、ホントか、間違いかは読んだだけではわからない場合があります。
 
ただ、そのような時は、書いてあることを、手放しで鵜呑みにするようなことは
是非やめていただきたいと思います。
 
インターネット上の文章は、多くが匿名です。
悪い言い方をすれば、”どこの馬の骨ともわからない”人間が書いている場合が多いのです。
 
 
 
昨年末、こんなニュースを見つけました
 
“11月31日”?カレンダーが回収続発 

 新たな1年の道しるべとなるカレンダーをめぐりこの冬、回収騒ぎが相次いだ。神奈川県の秦野市観光協会では64カ所の誤りが発覚したほか、プロ野球・阪神タイガースの公式商品には存在しない日にちが表記される痛恨の”エラー”も。制作業者からは「経費削減が進み、今後もミスが増えるのでは」との声も漏れる。

= = 中 略 = =

 なぜ間違いが相次いだのか。秦野市観光課は「締め切りに追われ、確認作業が不十分だった」。日付や六曜を担当した印刷会社は「ネットの情報から引用した。元データが誤っていたのか…」という。
 メーカー32社が加盟する「全国カレンダー出版協同組合連合会」によると、カレンダーの製作作業は前々年から始め、「6?7人で別々に校閲する」(都内の大手業者)など、入念なチェックを重ね完成させる。
 
 しかし、最近は簡単な暦作成ソフトが出回り「校正を知らずに参入する業者も多く、見栄えだけ良い作品が売り出される」(同)傾向があるという。

= = 後 略 = =
2010.12.30 23:03 SANNSPO.COM

 
これは、一例ですが、インターネット上の情報を鵜呑みにし、検証、校正を怠った結果です。
 
インターネットでは、書いてあることを他のサイトから引っ張ってくることも多く見受けられます。
しかし、引用元を記載してない上、サイト運営者も匿名な為、責任の所在が曖昧なのもその原因かもしれません。
 
 
また、我々の業界についても、
例えば、確実な調査方法や使用機材などは、各調査業者によって
考え方も違って当然なので、どう書こうと自由だとは思うのですが、
言葉の定義や、必要な公的資格などについては、いい加減なのが多いのには驚きますね。
せめて、その根拠となる原文(例えば法律条文)の記載や、出典へのリンクくらいは必要だと思います。
 
皆さんも、原文があれば、是非、熟読して、ご自身で判断して欲しいものです。
 
 
 
インターネットを利用する側は、
そこに書いてあることが、間違ってるかもしれない!仮に間違っていたら?
それを信じて、自分や他人に迷惑をかけるようなことにはならないか?
ということまで考え、
被害・迷惑のおそれがある時は、鵜呑みにせず、
必ず、何らかの方法で(勿論、出来る範囲内で)確かめる癖をつける必要があると思います。
 
 
いつも言ってることなのですが、便利になれば便利になるほど、
そこにはリスクが発生します。
 
 
 
そのことを忘れないでいただきたいと、痛感する今日この頃です。