通りすがりに見られるのと、インターネットで全世界に配信されるのは違うと思うのですが

 インターネットの恐ろしい所は、それが全世界に広まってしまうことです。
そう言う意味で、以前より、グーグルのサービス「ストリートビュー」は多くの問題を指摘されています。
 福岡地裁での、ストリートビューに映った下着について・・・


 
ストリートビューに下着 「通行人から見え問題ない」グーグルが主張 原告怒り 福岡地裁

 インターネット検索大手・グーグル(東京)のサービス「ストリートビュー」に下着を映されたなどとして、福岡県の20代女性がグ社に慰謝料を求めた訴訟で、グ社が女性の主張と全面的に争う準備書面を福岡地裁に提出したことが分かった。

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 訴状などによると、女性が昨春、グ社の検索システムに1人住まいしていた福岡市内のマンションの住所を入力したところ、2階の部屋のベランダに干していた自分の下着の画像が出てきた。女性は以前から精神疾患の一種の強迫性障害を患っていたが、この件を機に、盗撮や性犯罪被害への不安が高まり、症状が悪化。勤務していた病院を解雇され、転居したとして、慰謝料など60万円を求める訴訟を福岡地裁に起こした。

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 ストリートビューに詳しい日弁連の武藤糾明・情報問題対策委副委員長によると、ストリートビューの映像を巡る訴訟は極めて異例という。武藤副委員長は「グ社は干した下着の画像からは誰の物か特定できないとしているが、部屋の居住実態を知っている近隣住民なら特定可能」と指摘している。【岸達也】

2011年1月26日 毎日jp

 
 グーグル社の主張は、「通行人からも見えるものなので、問題ない」と言うことらしいのですが・・・・・
 
 通行人から見える場合は、ごく少数であることと、こちらからもその通行人が見えるます。一方、ストリートビューの場合は、それが全世界に配信され、それも、誰が見ているのか見られてる側からは全くわからない、と言うことがあります。
 
 意外と、議論されないのですが、後者の「誰に見られているかわからない」というのは、非常に重要だと思います。
 
 私が仕事の対象としている盗聴・盗撮にしても、”自分の知らない所で聞かれている見られている”からこそ、恐怖な訳で、これが相手が目の前にいれば、目の前にいなくても、相手が聞いている見ていると言うことがわかってれば、対処の仕方も変わります。
 これが、世界中の誰が見ているかわからない、となると、なおさらです。
 
 今回の場合、原告女性は、以前から精神疾患の一種の強迫性障害を患っていた、ということなので、健康な方よりは、悪い言い方をすれば”大げさ”なのかも知れませんが、もっと深刻な状況も容易に想像できます。
 
 
 やはり、便利なものにはリスクが伴うんですね。
 偉大な発明が、便利なものになるか、危険なものになるか、その取り扱いの仕方によりますね。